公益財団法人 大阪産業局

海外への販路開拓セミナー

こんにちは、大阪産業局の枡谷です。

最近、国内市場の飽和に伴い、海外に活路を見出す企業も増えてきました。でも、「海外へ販路を開拓するにあたり、何からはじめたらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は6月に大阪三島地域で実施された「海外への販路開拓セミナー」の様子をお届けします。
テーマは、
1.越境EC
2.海外クラウドファンディング
の2本立て。

 

 

1.越境ECについて

まず初めに、志水さま(大阪府よろず支援拠点コーディネーター)より、市場の動向や越境ECの具体的な手法などについてお話いただきました。

 

 

お話によると、国別EC市場規模で日本は世界で4位に入るが、その利用の90%以上が国内に限り、越境ECについては、わずか数%に留まっているのが現状だそうです。そう考えると、まだまだ伸び代はありそうですね。

続いて、実際に海外と取引する際に気をつけることもお話いただきました。なんとなくわかっているけど、実情を聞くと「なるほど〜」でした。

・海外の人が欲しいと思うような特徴が必要 → 日本的な繊細さ・気遣いの製品は好まれる

・商習慣の違いを認識しておくこと → 日本では当たり前のことも契約内容に必ず明記

 

次に、海外と取引をする際に利用するツールの紹介もありました。一般的に知られているamazonやeBayから、JETROやゼンマーケット(株)のサービス紹介もありました。

 

こちら、JETROの長屋さま。JETROが提供している海外におけるEC販売プロジェクトの「JAPAN MALL」「JAPAN STREET」を紹介いただきました。充実した支援内容、しかも無料ということに驚きました。

 

 

こちらは、ゼンマーケット(株)の北川さま。商品を全世界に向けて販売することが可能な越境ECプラットフォームをご紹介いただきました。

 

 

2.海外クラウドファンディングについて

こちらのテーマでは、苔口さま(アンカースター株式会社)より、KICKSTARTERの概要や日本企業の事例をご紹介いただきました。コロナの影響もあり、東京からオンラインでのお話になりました。

 

 

KICKSTARTERというサービス。基本的な仕組みは、いわゆるクラウドファンディングと同じですが、一つのプロジェクトをファンと一緒になって育てると言う要素がより強いと感じました。アメリカ生まれということもあり社会的な要素が大切にされている気がします。さらに、グローバルに発信できるという点も魅力的に感じました。

単にモノを消費する時代が終わり、社会が消費することを意味付けるようになった今、このようなクラウドファンディングで企業の可能性を広げていくことは、一つの効果的な手法だと思います。

 

 

セミナー後は、各講師の方々と名刺交換する方が多かったです。それだけ関心度が高い内容だったことが伺えます。(上の画像は、茨木商工会議所セミナー後の様子です)

 

セミナー後のアンケートにも、

「JAPAN MALL、ZenplusなどのHPをよく見てみようと思う」

「商品をどのように「見せて」いくか、その重要性に気づきました。クラウドファンディングがコミュニケーションであることが面白い」

「自分の商流の質を考え、時期尚早だと理解した」

などの声もあり、コロナ禍で、今すぐは海外に事業展開が難しい中、具体的に、次の一手を考えている方も多いと感じたセミナーでした。

 

セミナー日時:

・2021年6月16日(水)@茨木商工会議所

・2021年6月18日(金)@摂津市商工会

 

 

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