2023年8月25日
公益財団法人大阪産業局
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大阪公立大学工学部の研究グループが、
高層建築物の火災に対する新たな安全対策を追求するため、
新しい放水システムの実証実験を8月29日(火)からATCで実施します。
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大阪産業局は、IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラムとして、
大阪公立大学工学部の研究グループ(今津 篤志 講師)による
「懸下型マルチコプタ(※1)の放水実験」を、2023年8月29日(火)より
大阪・咲洲の複合商業施設ATCで実施します。
高層建築物の火災などでは、消防クレーン車などが届かないことから、
スプリンクラーや連結送水管(※2)などを使った消火活動が
一般的となっています。しかし、高層建築物の消火活動は一刻を争うため、
空からの放水など新たな消火方法が検討されています。
本件は、こうした社会課題を背景に開発を進めている、
ヘリコプタとマルチコプタを組み合わせた放水システムの検証となります。
実証実験では開発過程の効果実証として、ヘリコプタの代わりにクレーンを使い、
クレーンから懸下型マルチコプタを吊り下げた状態で放水実験を実施します。
そして、放水による反動などをマルチコプタが制御して正確に目標物に
放水できるかなどの検証を行います。
今後、研究グループでは、縮小モデルを用いたヘリコプタと
懸下型マルチコプタの協調飛行などの検証を行い、
事業化へ向けた取り組みを推進していきます。
将来的に事業化されると、貯水タンクを持つ大型のヘリコプタが
建築物の上空から離れたまま、給水ホースで繋がったマルチコプタから
ノズルを火元に近づけて、効率よく放水できることが期待されます。
IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラムでは、
今年度も引き続き、全国から実証実験を募集しています。
そして、「未来社会の実験場」をコンセプトとする
2025年大阪・関西万博に向けて、実証実験支援の取り組みを積み重ね、
大阪における新たなビジネス創出に取り組んでいきます。
※1:マルチコプタ:ヘリコプタの一種であり、
3つ以上のローターを搭載した回転翼機のこと。
※2:連結送水管:消火用の水を火災が発生した階まで送水するために、
高層建築物や地下街などに設置されている設備。
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■ 実証実験概要
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<実施名称>
懸下型マルチコプタの放水実験
<実施主体>
○大阪公立大学 工学部研究グループ(今津 篤志 講師)
○所在地:大阪市住吉区杉本3-3-138
<実施概要>
ATCにある屋外広場にて実施。クレーン車を使って貯水タンクを30m以上持ち上げ、
貯水タンク部分からホースによって吊り下げた懸下型マルチコプタを使って放水を行います。
<検証項目>
○放水反力(放水時の反動力)などの外乱をマルチコプタの制御によって抑制し、
目標物に当てられることの確認(手動操縦または自動操縦)
○放水の飛距離と放水反力の測定
<実施日>
○2023年8月29日(火)~2023年度内に数回
<実施場所>
○ATC(大阪市住之江区南港北2-1-10)
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【参考】
<ソフト産業プラザTEQS>
大阪市が設置する、IoTやAIなどの先端テクノロジーを活用した
製品・サービスの開発を行う中小企業を支援する施設です。
公益財団法人大阪産業局が運営しています。
詳しくは、ホームページ( https://teqs.jp )をご覧ください。
<IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム>
大阪・咲洲の複合商業施設「ATC」と舞洲のスポーツ施設を
実証フィールドとして実施する、開発・改良に必要な実証実験の支援プログラムです。
詳しくは、ホームページ( https://teqs.jp/experimentation )をご覧ください。
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<本件に関する問合せ先>
ソフト産業プラザTEQS(公益財団法人大阪産業局)
担当 下地・安永
TEL 06-6615-1000(10時から18時まで、土曜日・日曜日・祝日除く)
MAIL. office@teqs.jp
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